給料ファクタリングは違法?リスクやデメリットをわかりやすく解説

給料ファクタリングとは、緊急的な資金調達を実現する金融サービスの一つです。厳しい審査を要さずに即日で資金を調達できることから最近人気の取引ですが、実は給料ファクタリングは違法性の疑いがある取引とも言われています。そこでこの記事では、給料ファクタリングの違法性やリスク、デメリットをわかりやすく解説します。安全な業者選びのポイントにもなるので、ぜひ最後までご参考ください!

給料ファクタリングの取引の性質は?

まずは、給料ファクタリングの取引の性質についてわかりやすく解説します。

給料ファクタリングとは?

給料ファクタリングとは、将来の給料を債権に見立てて給料ファクタリング業者に買い取ってもらい、その代金を受け取ることで資金調達を実現する金融サービスです。将来受け取ることができる給料から一定額の手数料が差し引かれる反面、利用者は給料日前に現金を手にすることができるという構造です。

給料ファクタリングという取引は認められていない

現在、給料ファクタリングはそれ自体が合法な法形式とは認められていません。給料の前借りのような雰囲気を装いつつ、その実態は「貸金」であるとされています。つまり、給料ファクタリングを提供する事業者は、これを合法的に行うためには貸金業法上の登録を済ませつつ、利息制限法などのルールを遵守しなければいけません。

給料ファクタリングは違法?

給料ファクタリングには違法性の疑いがある場合があります。

過剰な手数料

給料ファクタリングの違法性が疑われるポイントは、過剰な手数料です。

給料ファクタリングでは、会社から支払われる給料額から一定額の手数料が差し引かれた金額しか受け取ることができません。そして一般的に、給料ファクタリングにおける手数料は10%~30%とされています。これを年利率に換算すると、100%をはるかに超える高利率です。これは、(融資額にもよりますが)利息制限法の上限利息である年利率20%を超えるものなので、違法です。

給料は自分で受け取るもの

実は、労働基準法上、給料債権の譲渡は禁止されています。実際に働いた労働者自身がこれを手にしなければいけません。

確かに、給料ファクタリングでは、会社から支払われた給料を実際に手にするのは労働者です。しかし、会社から振り込まれた給料はすぐに給料ファクタリング業者に支払わなければいけません。つまり、形式的には労働法上の給料債権譲渡のルールを守りつつも、実質的には給料債権の譲渡と類似の状況が発生しています。

したがって、給料ファクタリングの構造自体に、違法性の疑いがあると考えられます。

取立て行為のリスク

給料ファクタリング業界では、合法な形で給料ファクタリングサービスを提供する業者も存在します。しかし他方で、違法な闇金業者が各種法律のルールを潜脱する形で利用者に不利な条件を強要しながら収益を上げているケースも少なくはありません。

このような違法な闇金業者と給料ファクタリング契約を締結してしまった場合、過剰な取立て行為が行われるリスクがあります。執拗な電話、自宅への取立てだけではなく、勤務先に直接連絡するなど、嫌がらせ行為が行われうるものです。

給料ファクタリングを利用してしまうと、このような違法な取立て行為を受けるリスクが高まります。

個人情報の転売リスク

給料ファクタリング業者の中には、利用者の個人情報を転売することで収益を上げている場合があります。つまり、給料ファクタリング業者を利用するだけで他の業者にも個人情報が出回ってしまいます。

給料ファクタリングを利用する場合には、一般的に契約書の中で個人情報を遵守する旨の項目が規定されています。にもかかわらず、給料ファクタリング業者はこれを当たり前のように守りません。したがって、個人情報の転売は、少なくとも民事上の違法性を帯びるものです。

給料ファクタリングを合法に利用するには?安全な業者の見極め方

以上のように、給料ファクタリングは取引自体に違法性の疑いがあるグレーな金融サービスです。ただ、もちろん中には安全に事業を営んでいる業者もあります。給料ファクタリングを利用することで資金調達を実現したい人は、以下のポイントを確認しましょう。

  • 貸金業登録をしているか
  • 手数料は通常の範囲内か
  • 違法取立ての有無などをチェック

違法な闇金業者が多い給料ファクタリング業界だからこそ、安全に事業を営んでいる業者は、自信をもって自らの安全性を示しながら給料ファクタリングサービスを提供しています。したがって、事業者の公式HPを参照し、貸金業登録の有無や企業情報などをしっかりと確認し、手数料の設定割合などに注意を払いましょう。

また、ネットなどの口コミも参考になります。ある業者を利用した後にDMが増えたという口コミがあれば、個人情報が転売された疑いが高まりますし、違法な取立ての情報もチェックできるでしょう。

まとめ

給料ファクタリングの違法性については以上です。

給料ファクタリングを取扱う業者には多くの違法な闇金業者が存在するため、緊急の資金調達に迫られたからと言って安易に業者を選ぶのはおすすめできません。安全な給料ファクタリング業者のポイントを押さえつつ、可能なかぎりリスクを軽減する形でファクタリングサービスを受けるようにしましょう。