カード払い長期延滞の末路 ~かさんだ遅れのツケ~

クレジットカードは1回でも遅れを発生させてしまうと、カード会社としては「信用できない人」と疑いをもつようになってきます。もちろん、本当に1回だけであれば(単純にわすれていた等)日常として起こり得る話なので、そこまで大きなデメリットはありませんが、支払の遅れを頻発させたり、遅れが積み重ねたりすればカード会社はあなたを「信用できない人」とみなし、相当なデメリットを招くこととなります。今回は長期延滞となるとどのような結果となるのかを説明することで、カードの怖さの側面を解説していきます。

いつからが長期延滞となるのか。

カード会社にもよりますが支払を管理する方法は様々です。1回でも支払が滞れば利用限度額を見直すこともあれば、何度かの遅れまでは解約をしない等があります。そのなかで、一般的に長期延滞つまり「信用できない人」と見なされるのは、「61日以上の遅れがある」場合と言われています。これは俗に言うブラックリスト(そうしたリストが実在するわけではありません)、つまり信用情報に延滞として報告される期間です。カード会社によって延滞が信用情報に登録される基準は異なりますが、万一延滞情報が登録されると、普段利用しているカード会社だけでなく、他社からも「信用できない人」と見なされてしまうのです。

長期延滞となるとどうなるのか。

まず信用情報に延滞事実が登録されることで、あなたの信用情報上の信頼は無くなってしまいます。新たなローンやカードを作ることは相当困難となります。

また今利用しているカードは強制的に解約つまり使用不可能となり残高について一括での清算を求められます。「お金を貸す側としてあなたは信用できません。これ以上取引を続けると会社が損を被ります」という理屈です(勿論、直接そのようなことは言われませんが)。

そして、一括請求のために督促があらゆる方法で始まるのです。その方法は電話から督促状、時には裁判所から支払督促申立書という仰々しい書類が届きます。その果てには給料の差し押さえ、最悪のケースとして持ち家が売りにかけられることもあります。

なぜ長期延滞へ発展してしまうのか。

たまたま忘れていた、それくらいであればまず遅れがかさむことにはなりません。むしろカード会社としては、すぐに入金さえしてくれれば、たまたま忘れの理由のほうが安心します。問題は支払ができなくて長期延滞に陥ってしまう人です。先ほどの長期延滞の影響について説明しましたが、支払遅れが続けばカードが使えなくなり、他社からも借り入れができません。そもそも、お金がないから支払ができないに、追加で資金の目処も立たなくなれば当然遅れはかさみます。これが長期延滞への負のスパイラルです。

支払延滞の果てに…ある債務者の実例

最後に長期延滞についての実際の例を紹介します。カードの怖さがわかるでしょう。

Aさんは会社員であり長年クレジットカードをよく利用してくれる優良顧客でした。Aさんは勤続25年の家族あり、郊外に自己所有名義の一軒家を構えていました。景気がよい頃は羽振りもよくカードも沢山利用されていました。カード会社としても利用も多く会社員で持ち家有ですから相当な利用枠を設けていました。

不況のあおりを受け年収は半減

しかし、不況のあおりを受けAさんの会社は早期退職を実施、Aさんは転職することとなりましたが収入は最盛期の半分程度になってしまいました。その辺りがAさんの支払は滞り、最初は電話にでてくれましたが、いつのころから音信不通となりました。督促状も届かなくなり、所在も分かりません。

しかし、カード会社もそれくらいでは諦めません。まずAさんの住所の市役所からAさんの住民票を取り寄せます。実は住民票は債権回収のためならカード会社でも取得可能なのです。そして、今のAさんの所在を割り出し、督促を再開します。驚いたAさん、さすがにカード会社に連絡をしてきましたが「無い袖は振れない、どうやって支払えと言うんだ!!」と物別れに終わってしまいました。事情は分かりますが「はい、そうですか」と引き下がるわけにはいきません。

差し押さえに方針変更

いよいよカード会社としても法的な回収へと方針を変えます。カード会社としてAさんがお客様であることに代わりはありせんが、債権者と債務者という立場が鮮明になる瞬間です。Aさんと話し合いで解決は困難と判断し給与を差し押さえる事としました。しかし、程なくしてAさんは職場を退職してしまいました(給与を差し押さえるとなると職場に居辛くなるケースはよくあります)。それでもまだ残債は残っています。

次に預金口座の差押の手続きが取られました。実はAさんは自宅を売却し、売価の残りと思われる金額が口座に残っていたのです。カードの残債はなんとか完済に至りましたが、勤務先も退職してしまい、虎の子の預金もなくなり、Aさんの信用情報は傷つき向こう5年は長期延滞者として他社からも借り入れはできないというゼロの状態になってしまったのです。

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