カードローンを延滞、法的な督促・回収の脅威

クレジットカードや消費者金融でのローン最近ではスマートフォンの購入などでもリボ払いや分割払いはよく利用される便利な支払方法です。普段何気なく利用し、そして問題なく支払いができていればよいのですが、人生なにがあるか分かりません。順調だった生活が突然崩れ、あっという間に借金地獄。これだけリボや分割が多用されるようになった世の中では絶対に自分がそんな苦しみ味わうわけないと言い切ることはできません。

今回は実際に出来事をルポルタージュとして紹介し、普段なかなか知ることのできない債権回収の現場を垣間見ていきます。

カードローンで100万円

Sさんはどこにでもいるような普通の会社員でした。ある日、カードローンの申込をされに自動機へ来店されました。他社の借り入れもなく、年収も400万円。特段問題もなく審査もクリアし限度額100万円のカードローンを融資することができました。

金融会社というのは取り立ても仕事ですが、それは好きこのんで行っているわけではありません。取り立てにも多くの費用がかかり本当はあまり労力を割きたくないのが実際です。ですので、Sさんのような「問題のないお客様」はとてもありがたいのです。

さて、Sさんがローンを希望されたのでは切羽詰まった事情は特にありませんでした。転ばぬ先の杖、つまり万が一なにかあった時の「保険」として一応カードローンくらい持っておこうかというお気持ちだったそうです。

ローン枠を持ってしまったのがキッカケ

しかし、悲しいかな。枠があれば使ってしまうのが人情です。少し金欠になった、物の試しにつかってみるか。そんな軽い気持ちが段々ふくらみ、いつしかローンを「貯金」と錯覚するようになってきました。気がつけば限度額いっぱい。

まだ会社としては、それでもよいのです。支払は1度も延滞しておらず、安定した収入もある。リボ払いなので残高の分、眠っていても利息収入がある…と思っていた矢先、初めて支払遅れが発生しました。確認の電話口ではたまたま忘れていた、とのこと。

しかし、その後も延滞は続き、いつしか連絡も取れなくなってしまったのです。会社としては止むを得ずSさんの近所の裁判所へ請求の訴えを提訴しました。事前の調査で、まだ会社を辞めていないこと、居住している場所も変わっていないことが分かっていたので、いっきに問題を解決しようとしたのです。

裁判所で対面

裁判の当日、Sさんの顔は明らかに疲れていました。カードローンを申し込まれた当初の精彩さはありません、実は金融会社申込時の免許証コピーや自動機での映像を持っているのです。会社側の担当者は前日に大まかにSさんについて調べていたので、たった数年でこんなに人が変わるのかと驚きました。

小さな裁判所であれば法廷で話し合うことになります。法廷と言っても、ドラマで見るような立派な部屋ではありません。しかし、被告人・原告席、そして少し高いところに裁判官席があります。

裁判が開廷されました。裁判官が請求の内容を確認し、Sさんへ支払意思を聞きます。裁判官も人によって個性が様々です。機械的に進める人もいれば、Sさんのような債務者側に優しい人(業者へは厳しい)など十人十色です。

Sさんが長期に及んで延滞に陥ってしまったのは多重債務が原因でした。会社のボーナスがなくなり、残業もできなくなり、クレジットカードの支払をカードローンで賄う自転車操業に陥ってついには首が回らなくなったのです。

今日の裁判の時点で残りの債務は損害金も合わせて200万にも膨れ上がっていました。

毎月4万円の支払いで落ち着くが

裁判官は双方の意見の結果として、月々4万円の分割の支払を判決としました。Sさんにとっては月4万円も厳しい金額です。しかし、月1、2万円だと10数年の超長期契約になってしまうのです。裁判所は事情も考慮しますが、被告・原告のことを総合的に勘案し一般的には5年以内の解決を促すことが多いようです(勿論、裁判官によります)。

こうしてSさんの裁判は終わりました。憔悴しきったSさんの表情が印象的です、裁判は平日開廷ですから今日Sさんは有給を取ったとのことでした。夏の暑い日でしたが、燦々と照りつける太陽の下を、背中を丸くして歩く姿には何ともいえないものが感じられました。

安易な気持ちで借り入れは得てしてよい結果を招きません。人は一度知った便利さのトリコになりやすいものです。そして、借金は一度使うとクセになります、タバコやお酒と似ているのかもしれません。どうしても借金をする場合は、なんとなくだけは絶対に避けましょう、そして必要以上に借りないことです。身の丈にあった借り入れをし、なるべく多く早く返済する。これが借金地獄に陥らないための鉄則なのです。

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